開催日:2007年10月26日~11月25日
会 場:福岡市イムズ8F 三菱地所アルティアム
60年代~70年代初頭、「アレ、ボケ、ブレ」と形容される独特の表現で、日本写真史に大きな足跡を残した写真家 森山大道氏。近年は、世界規模での個展開催や写真集の出版に加え、ファッションブランドとのコラボレーション、ワークショップなどにより、20代の若者を中心とする新たなファンを獲得しています。
その森山大道氏の、意外にも九州初となる本格的な展覧を、関連会社などを通じ企画から運営まで全面的にサポートしました。
森山大道氏の九州初展覧となる本展は、そのタイトルが示すとおり、森山大道氏の最新作となる写真集「記録」の未公開を含む全プリントと、森山大道氏が半世紀にわたって撮り続けてきた無数のイメージから、アーティスト自らが選ぶベスト・ワークスの合計100点を超える展示に加え、35年の歳月を経て甦ったビデオ作品「25時 Shinjuku 1973」の上映により構成されました。
「すべてが等価」と次々に切り取られて行く現実の光景。モノクロームの平面に置き換えられたその世界は、まさしく森山ワールド全開の刺激的なイメージに溢れ、訪れたすべての観客を魅了しました。
とくに今回、1×1.5mの特大版オリジナルプリントで構成された「森山大道ベスト・ワークス」は、国内では初めての試み。大勢の写真ファン、森山ファンが、身の丈ほどのイメージの前に立ち尽くす姿が印象的でした。
また、特別企画として開催されたアーティストのトーク・イベントでは、300人を超すファンが詰め掛け、初めて見る生のアーティストとその語りに新たな共感が寄せられました。