大分県別府市で建設が進められていた地熱バイナリー方式による発電設備が7月16日より試運転を開始。2015年12月の着手からおよそ1年7ヵ月をかけてBLDグループ初の地熱発電所が完成しました。

地熱バイナリー発電は、マグマによって熱せられた熱水や蒸気のうち中低温度(150程度以下)の熱源から分離した蒸気を、水よりも沸点の低い媒体(アンモニア、ペンタンなど)と熱交換し、この媒体の蒸気でタービンを回転させ発電する方式で、地熱発電の可能性を飛躍的に拡大できる方式として注目されています。 

BLD地熱バイナリー発電所 別府Power Station 概要
所 在:大分県別府市
発電出力:125kW × 2基(送電端出力)
年間発電電力量:約1,796,000kW(自家消費差し引き後の予測)
        およそ1,013世帯分の年間消費電力量に相当
発電モジュール:アクセスエナジー社 蒸気用発電装置 Thermapower 125MT

別府地熱発電所

試験運転を前に入念な点検が続けられる別府Power Station